新年を迎え、終活の実践を目標に掲げた方もいるかもしれませんが、終活とは良くも悪くも定など無く抽象的です。言ってしまえば、誰においても日々、いつか来るラストに近づいているわけですから、過ごす時間や体験、行動のすべてが終活です。私は、相続対策のプロ、終活実践者として、終活は「問題と悔いを残さない活動」と定義しています。
相続対策という名の営業に流されて、生命保険に入ったり、遺言書を作ったり、不動産の名義変更をしたり、アパートを建てたり、葬儀を事前に決めても、問題が解決されるとは限りません。ともすると、かえって問題を複雑にしてしまうこともあります。
人は自分の人生を自分だけでは完結できない宿命です。財産の移動、事務手続き、片づけ、埋葬などを誰かに託すことになります。その託す人と共有して進めていなければ、真の対策にはなりません。実際、問題自体に気づかず、不安も漠然としている方が大半です。私はよく、家族会議の進行役を頼まれますが、3つのポイントを中心に進めています
①今のままだと、どんな問題が起きそうなのか。
②その問題の大きさや重要度はどうなのか。
③親子、互いの立場でその問題をどう考えるか。
何をするかという手段を考える前に「どうありたいか」が大切です。理想が描けていないまま行う対策では意味がありません。まずは、これから起こりうる問題の正体を家族で一緒に知ることから始めてみませんか。
----------------------------------------------------------------------
株式会社ハセプロ
住所:福島県福島市鎌田字新町7
----------------------------------------------------------------------